騒がしい朝から始まった一日は、 一限目に東城先生と九ちゃんのせいで持続し、 二限目には星海坊主先生と神威と神楽ちゃんのせいで加速し、 三限目に屁怒絽先生のせいで最高潮を向かえ、 四限目にやっと阿伏兎先生のおかげで納まった。 『ウチのクラス変な人ばっかだから疲れる……。』 私はぐでっとして玉子焼きを食べながらボヤいた。 「それは違うぞ、。教師に変な奴が多いんだ。」 「そう言うちゃんだって オッサンの授業になったらニヤニヤして気持ち悪かったわよ?」 『え、マジで!?アタシにやにやしてた!?ヤだ恥ずかしい!』 「、今更アルよ。」 怒涛の午前中が終わり、やっと平和な昼休み。 私と九ちゃんとお妙ちゃんと神楽ちゃんは席を寄せ合ってお弁当を食べていた。 教卓の上でさっちゃんが亀甲縛りになっているけど、あえてスルーの方向で。 「それにしても、今日は驚きの連続だったわねぇ。 まさかあの巳厘野君が登校してくるなんて。」 『あ、そうだった。巳厘野君ってさ、 アタシが転校してくる前に居た子なんでしょ?どんな子なの?』 「ごめんなさい、私達クラスが別だったからあまりよく知らないの。 ウチのクラスに登校拒否がいるって事は知っていたのだけれど……。」 私の質問に、お妙ちゃんが困ったようにそう言った。 すると隣でミートボールを頬張りながら九ちゃんが付け加える。 「話によると、伊東と仲が悪かったらしいぞ。 常に成績でトップ争いをしていたようだ。」 『へぇ〜。頭いいんだ。』 私はお弁当のタコさんウインナーを頬張りながらそう言った。 でもきっと出席日数の関係で留年するんだろうな。(勿体無い……) 「なに、道満に興味でもあるの?」 『ん?あれっ、神威じゃん。万斉は?』 私が後ろから聞こえた声に振り返ると、そこには神威が立っていた。 神威は万斉とよく一緒にご飯を食べている。 どんな共通点があるのかは分からないけど、とりあえず仲はいいみたい。 「軽音部の部員集めだってさ。それよりも、俺の質問に答えてよ。」 『え?何?巳厘野君の話?そりゃ興味あるよ。 今日初めて存在を知ったのにまさかの明日から隣の席なんだもん。』 「へぇ、俺以外の男に興味あるんだ。」 神威のにっこりとした微笑みに、私はとっても嫌な予感がした。 え?もしかして私何かのフラグ踏んじゃった? どうしよう巳厘野君の登校拒否の理由が神威の虐めとかだったら……。 「おい馬鹿兄貴。今日の玉子焼きしょっぱいアルよ。塩入れすぎネ。」 私の心配なんて露知らず、神楽ちゃんが神威にそう文句をたれた。 って言うか、お弁当は神威の担当だったんだ……。 「なんだよ、文句があるなら自分で作れば良いだろ?」 「嫌アル。早起きなんて出来ないアル。寝不足は美容の大敵ネ。」 「神楽ちゃん?女の子はお弁当が作れて一人前なのよ?」 『いや、真っ黒なお弁当展開しながら言われても……。』 お妙ちゃんの言葉に私が苦笑いでそうツッコむと、 隣で九ちゃんが『僕はこの味好きだぞ』とか言っていた。 慣れって怖い。(そしてお妙ちゃんの笑顔も怖い) 「でも、神威君がお弁当を作ってたなんて意外だわ。 荒っぽいからお父様が作っているものとばかり……。」 『でもホント意外。神威って案外家庭的なんだね。』 「惚れた?」 『いや、惚れはしないけど……。』 私はそこまで言って、さっきの巳厘野君の件を思い出した。 ここで機嫌を損ねたら確実に彼は殺られる……!(ような気がした) 『…………見直した、かな。』 「ホント?じゃあ安心して嫁に来れるね。」 『いや、行かないけど。』 謙遜も喜びもしない神威に、結局ツッコんで昼休みは終わってしまった。続々登場、新しいお友達
(何でだろう。6時間目の体育めっちゃ嫌な予感がする) (どうしたアルか、女の子の日アルか?) (いや、そーゆーんじゃなくて) .。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○ 脱線したら取り返しつかなくなっちゃった。 ※誤字、脱字、その他指摘等は拍手かメールにて。 2010/01/21 管理人:かほ