『ぬえぇぇぇー!? 外道丸ちゃんって隣のクラスに転校してきた兄妹のメイドさんなのー!?』 伝説の体育が終わり、今は終わりのHR前の空き時間。 清が頑張ってくれたおかげでほとんどのキャラを一通り出せたのに安心して、 私達は教室でまったりと談笑していた。 それにしても、どうしてクラスの男子が半分保健室送りになったんだろう……。 「メイドと言うよりは召使いでござんす。 代々我等の一族は結野家にお仕えして参りやしたから。」 『ほえぇー!すっごーい!!メイドさん憧れるー♪』 「ならきっとメイド服似合うアルよ!」 「じゃあ今度九ちゃんとにメイド服を着せて 『お帰りなさいませご主人様』って言わせてあげないとね。」 「ひゃっほう!流石姐御ネ!考える事が違うアル!」 『いや、それは丁重にお断りしますけど……。』 私が外道丸ちゃんの話に嬉々としていると、 隣に居たお妙ちゃんと神楽ちゃんが勝手に盛り上がり始めた。 それに私と九ちゃんは深いため息をつく。 「メイドって具体的に何やるの?夜伽とか?」 『こらこら神威。いきなり会話に入ってきて下ネタは止めなさい下ネタは。』 「夜伽はしておりやせん。 あっしは女性であるクリステル様にお仕えしておりやすから。」 『そして外道丸ちゃんも普通に返答しない。つけ上がるからコイツ。』 外道丸ちゃんの予想外のボケスルーに私は冷静にツッコんだ。 3Zにはボケよりもツッコミを入れてほしかったな、個人的に。 このクラスボケ要員が多すぎてツッコミが万年人員不足だから……。 「クリステル?クリステルってあの、お天気お姉さんのことか?」 『えぇー!?そうなの!?やっべアタシ超大好き!』 「あら、2人とも知ってるの?」 「知っているも何も、朝の顔じゃないか。」 「あらそうなの?私自分より可愛い女は記憶から消す事にしてるから。」 『お妙ちゃん、笑顔でそういう事言わないでよ怖いから。』 うふふ、と純粋そうに笑うド腹黒いお妙ちゃんの笑顔に、 九ちゃん以外の全ての人間の顔が引きつった。 『ってか銀ちゃん遅いね。もう他のクラスHR始まってるのに。』 「銀八なら隣のクラスに居るぞ。」 私がそうボヤけば、体中怪我だらけのトシが教室に入ってきながら答えてくれた。 トシの後ろには同じく怪我だらけの退と、ピンピンしている総悟の姿が。 『うわ!?退にトシ、どうしたのそれ!?』 「あはは、体育ごときで張り切るからだよ。」 「テメェにやられたんだよテメェに!!!!」 神威が笑いながら言えば、トシの血管がブチィと切れて、 トシはそのまま神威の胸倉を掴んで怒鳴った。 それを慌てて止める退と、 後ろから神威を箒で殴ろうとしている総悟を慌てて止める原田さん。 とりあえず、クラスの男子の失踪事件は神威のせいだということが分かった。 「おい多串。何で銀ちゃんは隣のクラスに居るアルか?」 「誰が多串だ誰が!!!!」 「ったく、テメー等兄妹はとんでもねー野郎共だぜィ。」 「あんだとテメーコラやんのかアァン?」 『あーもうほらほら、神楽ちゃんまで喧嘩しないの。 総悟も神楽ちゃんを挑発するような事言わないで! そしていい加減にしなさいトシ、神威!』 「はまるでお母さんだな。」 「あら、保育士さんじゃなかったの?」 色んなところで勃発する喧嘩を私が止めに入れば、後ろではなんとも呑気な会話。 いやいや、言ってないで止めるの手伝ってよ2人とも……。3Z=保育園
(まとまりねーなァ、このクラス) (アンタが言いますか……) .。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○ ぴったり一ヶ月振りの更新なんて、運命感じるよ。(何に対しての?) ※誤字、脱字、その他指摘等は拍手かメールにて。 2010/02/21 管理人:かほ