俺とたまさんが花瓶の水を替えに行って色々喋りながら戻ってきた時、 なぜか委員長が血まみれで倒れてて、 副委員長がいつものように沖田さんと喧嘩してて、 ちゃんは相変わらずその喧嘩にあたふたしてて、 可愛いなぁなんて思ってたら急に後ろから爆発音が聞こえてきて、 たまさんは危険を察知してすぐにジェット噴射で逃げたけど、 俺にはそんな機能備わってなかったから、モロに爆風に吹っ飛ばされた。 「しつこいでござんす。 クリステル様と晴明様には近づけさせないでござんすよ。」 「あれ?巳厘野今日も登校してんの? んだよー、来るなら来るって言えよなー。プリント一枚足んねぇや。」 「いや、先生、巳厘野君気絶してるんで助けてあげて下さい。」 俺が吹っ飛ばされたその後ろからは 転校生の外道丸ちゃんと銀八先生と新八君の声が聞こえてきた。 そう言えば、昨日もこんなことがあったような……。 俺ってやっぱりこういう扱いなのかな? 爆音に気づいたちゃんが 俺の名前を呼びながら慌てて駆け寄って来てくれたけど、 この光景もなんか昨日あったような気がするぞ? そう……多分8限目くらいに……。 『退大丈夫!?しっかりして!』 「うっ……ちゃん……。」 『退確か昨日もこんなんなったよね!? 外道丸ちゃんに吹っ飛ばされたよね!?』 「あ……やっぱり……?」 『ちょっと外道丸ちゃん!周りを巻き込んじゃ駄目でしょ!』 自分の記憶がデジャヴじゃなかったことに愕然としつつも、 俺の為に外道丸ちゃんを怒ってくれているちゃんに感動した。 ちゃんやっぱり優しいなぁ……。 周りに変な奴が集まってくるスキルさえなんとかしたら最高なのに。 『ちょっ、総悟!トシ!退と近藤さん保健室に連れてってあげなよ!』 「近藤さんはともかく、そいつは大丈夫だろ。」 「の頼みなら土方さんも保健室送りにしてやりやすぜ?」 「よぉぉし上等だ木刀持って来ォォォい!!!!!」 『あーもう清んん!!!!!』 「あっはは、はいはい。おいお前等ちょっと落ち着けー。」 ちゃんは頼みの綱である清君に全てをバトンタッチし、 唯一このクラスの猛獣達を大人しくすることが出来る猛獣使いの清君は ものの見事に副委員長と沖田さんの喧嘩を止め、 2人に委員長と俺を保健室に運ぶように頼んだ。 あぁ……やっぱり清君は凄いなぁ……。 委員長も凄い人だし、めちゃくちゃ尊敬してるけど、 姐さんに対しては全然ダメダメだし、女運悪いからなぁ……。 それに比べて清君は優しいし頼りになるしイケメンだし、 頭もいいし運動神経抜群だしイケメンだし……完全無欠ってやつだ。 俺がそんな事を思いながら土方さんに担がれた時、 急に清君の悲鳴が教室内に木霊した。 「ぎゃあぁぁ!?ジンマシンがァァァ!?」 『外道丸ちゃん!清は女性アレルギーだって言ってんじゃん! ちょっ、言ったそばから触って面白がらないでぇぇ!!』 沖田さんと同じような顔をしている外道丸ちゃんが 必死で逃げる清君を追い回している光景を見たとき、俺は思い出した。 そうだ、ウチのクラスにまともな人間は居なかったんだっけ……。 俺はそこで意識を手放した。地味ーズの憂鬱
(転校したい……) .。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○ そろそろ清が定着してくれると嬉しいな! そして3Zは基本的にみんな仲良しです愛ゆえに! ※誤字、脱字、その他指摘等は拍手かメールにて。 2010/03/08 管理人:かほ