騒がしい朝も清の活躍のおかげでなんとか収まり、 その後外道丸ちゃんのドS発覚という何とも残念な事態に陥ったけど、 私達は無事朝のHRを終えることが出来た。 今日のHRは銀ちゃんの 「今プリント足りないから山崎と近藤に 後で自分で職員室に取りに来いって言っといて」という 3Zにしてはなんとも平和な言葉で終わることが出来た。 いつもなら総悟のバズーカとか、神威のまさかの教室破壊とか、 長谷川さんの自殺未遂とか、退とぱっつぁんのツッコミとかで終わるのに。 今日一日、何だか平和に過ごせそう!と思ったのも束の間。 私は一番重大な魔界のイベントを忘れきっていたのであった。 「、早くしなんし。」 『え?一時間目って移動授業だっけ?』 「何を言っておる。今日は2時間続けて調理実習でありんす。」 『……どわぁ!!そうだった!!』 つっきーの言葉に、私は一気に現実に引き戻された。 そうだった、今日はミツバ先生の料理実習なんだった……!! ちゃんとエプロンとか三角巾とか、実習に必要なものは持って来てるけど、 一番大切な心構えをすっかり忘れてた……!! 私が突然頭をトンカチで殴られたような衝撃に呆然としていると、 つっきーと九ちゃんとお妙ちゃんが私を調理室まで連れて行ってくれた。 朦朧とする意識の中、私はいかにして 無事に調理実習を終えるかを試行錯誤しながら廊下を歩いていた。 このままだと私、あの究極の兵器に確実に殺される……!!!! 『どうしよう、どうしよう!!』 「大丈夫よちゃん。アレを入れても味はあんまり変わらないわよ。」 『お妙ちゃんは何を入れても最終形態が一緒だからいいじゃん! でもアタシ達はあんなもん入れたら死活問題なの! お妙ちゃんのダークマターは常に死活問題だけど!!』 「ちゃん、おいたが過ぎると殴るわよ?」 いきなり突きつけられた調理実習という現実に錯乱していた私は、 お妙ちゃんのブラックスマイルのおかげでようやく冷静になることが出来た。 って言うか全身の血の気が一気に引いた。 何言ってんだ私殺されるぞ……!! 「安心しなんし。わっちが先生の気を逸してやろう。」 『つ、つっきー……!つっきーが一緒の班で良かったありがとう!』 やっと調理室へ辿り着き、つっきーの言葉に心が救われた私は、 九ちゃんの一言でまたもや現実へと引きづり込まれた。 「だが、ミツバ先生に用心するのもいいが、 他のメンバーにもちゃんと気を配っておかないと大変なことになるぞ。」 そうだった……ウチの班は問題児の集まりなんだった……。 調理実習の班は教室の席を横に区切って決めるんだけど、 ウチの列は問題児の集まりなんだったっけ……。 「おぉ、月詠、やっと来たか。もう俺達の用意は出来ているぞ。」 まず1人目、小太郎。 「おい、お前は裸エプロンだっつったろ。」 2人目、晋助。 「くそっ……!よりにもよってミツバ先生が担当とは……! 俺との相性が最悪だというのに……また痔が悪化する……!」 3人目、巳厘野君。 「、さっさと座りなんし。そろそろチャイムが鳴るでありんす。」 そしてつっきーと私の5人班。 何でだろう、全然無事に終わる気がしない。恐怖の調理実習、開始!
(あぁもう、何でアタシの周りってトラブル続き……) (To Loveるだと!?ハレンチだぞ!!) (小太郎ゴメン、ちょっと黙ってて) .。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○ 21話目にして初めて授業っぽいことやりました。 ※誤字、脱字、その他指摘等は拍手かメールにて。 2010/03/08 管理人:かほ