「で、何で面接なのに実際に働くアルか?」 私が殴ったせいで頭の上にタンコブが出来た変態3人を正座させ、 神楽ちゃんの協力の下、私たちは話を仕切りなおすことにした。 『うん、あのね、アタシ達の行くメイド喫茶ちょっと変わってて、 素人の子でも才能があったら即採用!みたいな感じなの。』 私が分かりやすく(そしてかなりザックリと)面接内容を説明すると、 神楽ちゃんはともかくとして、変態達までもが普通に驚く素振りを見せた。 「へぇー。で?面接はいつなの?」 『誰がテメー等なんかに教えるかっつの。』 「拙者の調べでは明日でござる!」 『だから何でわれてんのよアタシのプライバシー!!!!』 “マル秘!トッシー☆手帳”と書かれたなんとも痛々しい手帳を取り出し 自信満々にそう告げるトシに私はとりあえず顔面パンチをお見舞いしておいた。 あぁ、最悪だ。 これで変態共が店にやって来る……。 私は今日で何度目か分からないため息を吐き出した。 「よっしゃ!じゃあここに居るメンバーで乗り込むか!」 『ちょっと!何で教師が一番ノリノリなのよ!』 「銀さんだって男だもん。」 『最悪だな教育者として!!』 「決まりだね。明日はの恥らう姿を視姦しに行こうじゃないか。」 『マジで来るなこのド変態共ォォォ!!!!!!』 最悪な予定が決定してしまったところで、 もう日も傾いてきたからと今日は解散する事になった。 好き勝手妄想をぶつけておいて、さっさと帰るのかコイツ等。 マジで最悪だ。今度から友達は選ぼう……。 あ、違うや。コイツ等友達でもなんでもないんだった。 クラスメイトと教師は選べないからなぁ……。 でも神楽ちゃんが来るんだと思えば周りの変態達にも耐えられるかな、 なんて甘い考えが私の脳内で生まれたとき、 「神楽そういえば明日友達と約束あったんだっけ?」 「あ、そうだったアル。しまったヨのメイド服見に行けないネ。」 「大丈夫だよ、俺が写真撮ってきてあげるから。」 「本当アルか?じゃあお願いするネ!」 とかいう会話が聞こえてきた。 『…………マジかい。』 みんなの後姿を見送っていた私の絶望の呟きが、悲しく玄関に響き渡った。明日は私の命日です
(ところで土方、ホントに誰から聞いたの?そんな情報) (オタク仲間の花子氏(腐女子)から聞いたでござる) (あぁ、そう……。(も可哀想に)) .。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○ 勝手に花子ちゃんを腐女子にしちゃったけど、 中の人が腐女子だから勘弁して下さい。 ※誤字、脱字、その他指摘等は拍手かメールにて。 2010/03/13 管理人:かほ