「そういえばさ、。」 気の済むまでトッシーのキモ顔をレンズに収めた神威が レモンティーに付いているレモンを食べながら私に話しかけてきた。 「まさか俺達以外の人間に接客なんかしてないだろうね?」 『はぁ?何で。』 アタシが聞くと、神威はいつもの笑顔を見せてこう言った。 「が他の男にそんな態度見せるのが気に入らないから。」 『心配しなくてもアンタ等が来るまでアタシは戦力じゃなかったわよ。』 「じゃあ俺達のために出てきてくれたんだ。優しー。」 『お前等のせいで戦場に駆り出されたんだよこのクソポジティバー!』 遠まわしな嫌味が完全に通じないポンコツ脳みその神威に、 私はドキッパリと嫌味を言ってやった。 それでも神威はにこにこと笑って、 「まぁそれならいいんだけどね」なんて言ってる。 何なのコイツ等、一体何しに来たの? まぁ一応ちゃんとお客さんらしくしてるし、店も繁盛してるし、 この店で一番高い品物(萌え盛り19800円)も注文してくれたし、 銀ちゃんのお財布は困っても、私が困ることはないか。 『あ、そうだ。花子ちゃんどんな感じ?』 「あそこに居るよ。関西弁がウケてるみたい。」 私が当初の目的(花子ちゃんの面接の付き添い)を思い出し尋ねると、 神威がすぐに窓際の席を指差して教えてくれた。 そこでは結構楽しそうに接客してる花子ちゃんの姿が。 『良かった〜。これで採用されたら安心だねー。』 「氏もここで働けばいいでござるよ!萌えだよ氏!!」 『アタシにこんな仕事は向いてないって。ツンデレ喫茶ならまだしも。』 「ツンデレ喫茶!?お前どんだけ銀さんのツボ心得てんだよ!!!!」 『うん、まさかそこまで本気で返されるとは思ってなかった。』 普段の学校の感じになってきたからって 気持ち悪いトッシーに冗談で返してあげたのに、 今度は銀ちゃんが気持ち悪い顔でマジ返答してきた。 コイツ等なんでこう私が下手に出てあげたらすぐ付け上がるわけ? 「駄目だよ、がバイトで接客業なんて。 俺のが変な男に目ぇつけられたらどうするの?」 『とりあえずアンタのモンじゃない。』 「んー、それもそうだな。俺のは相当可愛いからすぐ襲われちまう。」 『だからアンタのモンじゃないってば。』 「氏は拙者専用の萌え供給源!拙者のジャスティス!!!!」 『トッシーに至っては気持ち悪いことこの上ないわ!!!!!』 うっかり制御をし忘れたせいで暴走してしまった変態スリー。 その暴走を収めようと私が若干怒ってツッコんでいると、 いきなり3人が一斉に顔を見合わせ、ニヤリと微笑みかけてきた。 『な、何よ?』 驚きと嫌な予感で顔を歪める私に、3人は相変わらずの笑顔でこう言った。 「は俺達3Zだけのアイドルだもんな。」 「メイドもいいでござるが、やっぱりセーラー服が一番でござる。」 「というわけだから、今後こういうバイトやるの禁止だよ、。」 そんな3人の自分勝手な要求に、私は何故か顔を緩ませた。お母さん、コイツ等理不尽です
(でも、嫌いじゃないんだよなぁ) .。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○ なんとかイイ感じで締めれたよっしゃ! とか思ってるのは内緒です。(言ってる言ってる) ※誤字、脱字、その他指摘等は拍手かメールにて。 2010/04/10 管理人:かほ