しょうせつ

『あっ、かわいーvv』
「猫?こんな辺境の星に猫なんて居るのか。」
『この子ちゃんとご飯とか食べてるのかなぁ?
 痩せてはいないから、大丈夫なのかな?おーよしよしv』
「……ペットかぁ。」
「あ?どうした団長。アンタでも動物を愛でる心があるのか?」
「いや、動物は弱いから嫌いだよ。でも、ちょっと昔のことを思い出してね。」
『昔の事?』
「うん。そういえば昔、神楽がペットとして買ってた兎を抱き潰したなぁって。」
『抱き潰した!?』
「この兄妹は全く……。」
「一緒に寝るとか言って外で飼ってたのを連れ込んでさ。アイツ寝相悪いくせに。
 それで、うなされて抱き潰しちゃったんだよ。定春とかいったっけ、名前。」

『へぇ〜……そうなんですか。ふふっ。』
「……?何?」
『あぁ、いや。団長が初めて神楽ちゃんの話したなぁって。』
「惚れた?」
『ちょっとだけ。』
「参ったなぁ……。にそんな事言われたら、和解しちゃおうかなって思うじゃないか。」
『いいじゃないですか!お兄ちゃんな団長は大好きですよ?』
「そんな事言わないでよ。本気にするよ?」
『どうぞ♪』
「…………参ったなぁ。」

「何だ何だ、珍しく団長が言い負かされてんじゃねーか。」
「うるさいよ阿伏兎。……お兄ちゃんかぁ。はお兄ちゃんな俺が好きなの?」
『はい!大好きです♪神楽ちゃんの話してるときの団長とか、超好き!』
「はぁ…………参ったなぁ。」
「おいおい、そこら辺にしとけ。団長がお兄ちゃんなんて、らしくねぇだろ?」
『あはは、それもそうですね。でも団長?今のは嘘じゃないですよ?』
「ほら行くぞ。団長、和解すんなら次の任務は地球だから丁度いいぜ。ククク。」
「…………はぁ、参ったなぁ。」

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もう仲直りしてしまえお前ら。


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2009/02/02 管理人:かほ