みなさんこんにちは。 一応、銀魂のメインキャラの中で一番最初に登場したのは僕ですよ。 万事屋の知将こと、志村新八です。 そんなわけで、只今万事屋は大変な事になっていたりします。 さんの話によると、 どうやらあの神楽ちゃんのお兄さんがさんに惚れてしまったらしく、 なんと先日万事屋にプロポーズしに来ていたそうです。 この時点で既に僕達は話について行けてなかったんですが、 現に崩壊した万事屋と宙を舞う家電・家具をこの目で見ているわけで、 しかも目の前にはお兄さんの部下の夜兎族の人も座ってるわけで。 さらに言えばその夜兎族の人は呑気にお茶をすすってるわけで。 僕にはもう、何が何だか分かりません。 『で、阿伏兎さんはどうしてココに?』 怒り狂う神楽ちゃんを何とか宥めたさんが 夜兎族の人(阿伏兎さんというらしい)にそう話を切り出した。 僕の隣では神楽ちゃんがブスッとした顔をしているけど、 そこんとこ僕は大人なのでもう昔の事はとやかく言わないことにする。 「だからさっきから言ってんだろーが、ウチの団長知らねぇかって。」 『え?あぁ……言ってましたねそんなこと。』 「あのバカがどうかしたのか?」 若干不機嫌そうに質問に答えた阿伏兎さんと普通に会話をする2人に、 僕はものっそい違和感を覚えた。 いや、別にいいんだけど、過去のことなんてもういいんだけど、 それでもこう、敵同士だったんだから、やっぱりこう……。 「団長がいきなり姿をくらましたんだよ。 あの人の単独行動は今に始まったことじゃないが、 何日も連絡なしで帰らないってのは初めてでな……。」 僕と神楽ちゃんの気も知らないで、阿伏兎さんはさんと銀さんに話し続ける。 その姿はどこからどう見てもそこら辺に居るオッサンそのもので、 一応僕達は吉原でこの人に助けてもらったりなんかしたから、 イメージがガラリと変わったって言うか、 思ったよりもいい人なのかもしれないと思えてきた。 でも神楽ちゃんはまだ阿伏兎さんとお兄さんのことを許していないらしく、 さっきからひたすらボリボリと酢昆布を平らげていた。 「俺はてっきりに会うために地球に来て、 そのまま居座ってるもんだと思ってたんだが、どうやら違うようだな。」 「当たり前ネ!!もしバカ兄貴がココに来たら今頃ボコボコにしてるアル! 分かったらさっさと春雨に帰るヨロシ!!」 「ははは……こりゃ随分と嫌われたもんだな。」 神楽ちゃんのあからさまな態度に、阿伏兎さんは苦笑いでそう言った。 やっぱり全然イメージと違うやこの人。 神楽ちゃんのお兄さんみたいにもっと凶悪な人かと思ってたけど、 案外優しくていい人なのかも。 『まぁまぁ神楽ちゃん、この人は神威と違っていい人だから。』 「!騙されちゃ駄目ヨ!私は援交なんて認めないネ!!!!」 『いやだから何でそういう話になるの?』 さっきから変な話にばかり持って行こうとする神楽ちゃんに、 さんが困ったような呆れたような顔でそうツッコんだ。 「オイ、団長の妹。」 「あぁん!?誰が内野団長の妹だゴルァ!私は神楽アル!!」 「あーはいはい、悪かった悪かった。ほれ、俺の茶菓子やるから。」 阿伏兎さんは面倒くさそうにそう言って神楽ちゃんに饅頭を渡した。 まさか“花より団子”的な、“色気より食い気”的な、 そんなベタな展開で神楽ちゃんがこの人を許すはずはないと思っていたのだが、 そこはやはり色んな意味で期待を裏切らない神楽ちゃんだ。 急に目つきが変わったかと思うと、阿伏兎さんの手から饅頭を受け取り、 「まぁ私も鬼じゃないアルからな。許してやるネ。」 とか何とか言って阿伏兎さんへの警戒を完全に解いた。 そんな安っぽい女でいいのか神楽ちゃん……。 僕は苦笑しながら饅頭を頬張る神楽ちゃんを眺めていたが、 これで穏便に話が進みそうだったのであえて何も言わなかった。 「よし、そんじゃとりあえず……。」 神楽ちゃんと僕が完全に和解モードになったのを見計らったのか、 銀さんが場をまとめるようにそう言葉を発し、 そして目の前に座っていたさんをジッと見据えた。 「、お前脱げ。」 次の瞬間、銀さんが華麗に吹っ飛んだ。迷惑兄さん捜索開始
(おい眼鏡、アイツ等はいつもあんななのか?) (まぁ……否定は出来ませんね……) (男はいつまで経っても馬鹿な生き物アルからな) .。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○ 神楽ちゃんが大変な子になってしまった気がする……。 ※誤字、脱字、その他指摘等は拍手かメールにて。 2010/11/03 管理人:かほ